社会現象となった「ポケモンGO」

ゲーム好きだけではなく、一般のスマートフォン所持者を巻き込んで一大ブームを巻き起こしたのが、この「ポケモンGO」です。既存の枠を飛び越えた、といわれるこのゲーム。では一体何が特別だったのでしょうか？

現実とゲームの世界を統合した新しいゲーム

ポケモンGOの舞台は、現実の世界とリンクしています。GPS（人工衛星を利用したカーナビケーションシステムにも用いられている位置情報計測システム）を利用し、現実の世界がゲーム内に取り込まれているのです。それはゲームのフィールドと現実の世界がシンクロしているということです。つまり今までのゲームのように家の中でひたすらゲームをするのではなく、現実世界のあちこちに行かなければゲームを楽しめないようになっているのです。こういったゲームはAR（拡張現実）ゲームなどと呼ばれたりします。

ゲームのために現実で旅をする

ポケモンGOでは、ポケモンと呼ばれるモンスターを捕まえる必要があり、彼らは現実世界を移動しているとリンクしたゲーム世界に唐突に登場します。どのようなモンスターがどこで現れるかわからないのです。そのためレアなモンスターを捕まえたいと思うプレイヤーが、現実世界そっちのけでスマートフォンに集中するようになりました。それは現実では危険を招くこともあり、その危険性がニュースなどでも取り上げられ、社会現象化しました。またレアなモンスターを捕まえたという情報を頼りに旅行する人まで現れました。まさしくゲームと現実の垣根を飛び越え、双方を同時に楽しむことができる画期的なゲームなのです。