パズル&ドラゴンズ、通称「パズドラ」。現在のゲーム業界の主流の一つである「課金」によるビジネス・モデルを確立したゲームで、スマートフォンで気軽にどこでも楽しめるゲームです。

それまでGREEやMobageなど、独自のSNS上で多種多様なゲームを遊ばせるシステムが携帯やスマホゲームの中心でした。しかしパズドラは直接アプリとして無料でダウンロードすることができ、そしてそのゲーム内でお金を支払ってもらう「課金」システムで、現在のゲームジャンルの一つの潮流を作りました。

いいとこどりのゲーム性

その名からすぐに連想できるように、パズルとRPGを足したこのゲームは、両方のいい所をうまく取り込んだゲーム性でプレイヤーを魅了しました。スマートフォンの特徴である「タッチパネル」の良さを利用するパズルは、簡単で感覚的にできるもので、普段ゲームをしていない人が利用する際の障壁を低くしました。

またドラゴンクエストやファイナルファンタジーなどが大ヒットしてきたことでもわかる通り、日本人はRPGが好きです。そんな人気のあるRPGの世界観を取り入れ、ただのパズルゲームとは一線を画した内容のゲームを作り出すことで、国民的人気ゲームに登り詰めたのです。

SNS時代のゲームとして

人と人とが容易につながることができるSNS時代で、その時代性をうまく利用したのもパズドラの特徴です。

ゲーム上の友達として他人を登録すると、双方にゲーム上のポイントが得られるシステムを採用したことで、友人にパズドラを紹介したりして日常会話の話題にもすることができたのです。