ジブリファンもオススメする、ジブリ映画の名作を5作品をご紹介します。

ジブリ映画・千と千尋の神隠し(2001年)

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日本歴代興行収入1位の記録を持つ作品。

第75回アカデミー賞をも受賞した「千と千尋の神隠し」は、当時日本中を席巻!

制作のきっかけは、宮崎駿の個人的な友人である10歳の少女を喜ばせたいというものだった。

主人公千尋のモデルになった少女は、日本テレビの映画プロデューサー、奥田誠治の娘。

企画当時宮崎は、信州に持っている山小屋にジブリ関係者たちの娘を集め、年に一度合宿を開いていた。

宮崎はまだ10歳前後の年齢の女子に向けた映画を作ったことがなく、そのため彼女たちに映画を送り届けたいと思うようになったという。

あらすじ

両親と共に引越し先の新しい家へ向かう10歳の少女、千尋。しかし彼女はこれから始まる新しい生活に大きな不安を感じていた。

やがて千尋たちの乗る車は途中、森のトンネルを抜けるといつの間にか人気のない“不思議の町”へと迷い込んでしまう。

その奇妙な町の珍しさにつられ、どんどん足を踏み入れていくが、その街は人間が来てはならない神々の住むところだった。

千尋の両親は“不思議の町”の掟を破ったために豚にされてしまう。

帰り道を見失った千尋は少年ハクに助けられ、湯治を営む「油屋」の主人、湯婆婆のもとを訪れるが・・。

巨匠・宮崎駿監督が前作「もののけ姫」とは対照的に、現代日本を舞台に少女の成長と友愛の物語を描く、“自分探し”の冒険ファンタジー。

普通の女の子だった千尋が、豚にされてしまった両親のために湯屋で働き、精神的に成長していく姿がいじらしくて、何度見ても応援してしまいたくなるストーリー。

人はそれぞれ欲があるが、自分の欲だけを満たそうとするのではなく、正直に誠実に生きることが大切なことを教えてくれ、人間の質、人間の美しい部分から汚い部分までが描かれた作品。

ジブリ映画・天空の城ラピュタ(1986年)

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監督である宮崎駿の小学校時代に考えていた架空の作品が骨子となっており、原作となる作品が存在しない、初のアニメオリジナルの監督作品。

製作は徳間書店。

高畑勲の映画『柳川堀割物語』の製作遅延により資金調達に追われた宮崎が、徳間書店の鈴木敏夫に相談したことから企画が立ち上げられ、この映画をきっかけに設立されたスタジオジブリ制作映画の1作品目となった。

あらすじ

父の遺志を継ぎ、天空にたたずむといわれる幻の城・ラピュタを見つけることを夢見る少年パズー。

ある日、政府の特務機関に捕らえられたシータは、移動中の飛行機から誤って落ちてしまう。

シータは胸元に下げていた青く光る石のおかげで何事もなく助かり、降り立ったのは鉱山の街で働く少年パズーと出会う。

翌朝、パズーの家で目を覚ましたシータは、飛行石を狙う海賊ドーラ一味に追われ、逃亡した。

彼女が持つ不思議な石・飛行石とラピュタの関係とはいったい?

不朽の名作「天空の城ラピュタ」。シータとパズーが放つラストのセリフはもはや有名すぎますね。

誰もが一度は、海のそこや空の上のどこかに別の世界があるのではないかと思ったことがあるのではないでしょうか。

二人の主人公が助け合い、危機を切り抜け、世界を救うところがこの作品の見所。

そして映画に出てくるシーンのシータが作るシチューやパズーがシータと分け合う目玉焼きのパンは食べたいジブリ作品の食事をしても有名。

そして久石譲さんの音楽との相乗効果が高い。特に空に浮かぶラピュタが最初に現れた場面は鳥肌モノ!

シータを守るパズーの強さと、それに惹かれるシータの気持ち、魅力はシータとパズーの想い合いにあなたも心が魅了される事でしょう。

ジブリ映画・となりのトトロ(1988年)

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昭和30年代前半の埼玉県所沢市を舞台にした宮崎駿監督作品のファンタジー長編アニメーション。

あらすじ

小学生の女の子サツキと妹のメイは、病気の母の療養のため田舎の農村に引っ越してくる。

そこで二人は真っ黒な小さい生き物を見つけるが、他の大人には見えないよう。

そんなある日、メイは森の中で大きな体をしたトトロに遭遇する。サツキとメイとトトロはしだいに心を通わせていくことに。


世代・性別を問わず、繰り返し見ることで何年、何十年も楽しみ続けることのできる作品。

子ども目線で描かれた、新たな環境や「トトロ」などの未知の生物との出会い、トトロとの不思議なできごとの数々は、何度でも童心を思い出させる。

誰もが小さい時に1回は見た作品だろう、見ると子供時代の純粋な心や思い出をきっと思い出すことができる。

また、こちらの作品には都市伝説も多い為、それらを知った後に再度見てみるとまた違った印象になるなど、大人なってからも楽しめる作品と言える。

ジブリ映画・耳をすませば(1995年)

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『耳をすませば』(みみをすませば、英題:Whisper of the Heart)は、柊あおいの漫画作品、およびそれを原作とした近藤喜文監督、スタジオジブリ制作のアニメーション映画作品。

原作漫画版とアニメ映画版では設定や展開が異なる。

アニメ映画版では、背景美術として東京都の多摩市と武蔵野市を描写した絵柄が多く見られる。

宮崎駿がプロデュース、「火垂るの墓」「魔女の宅急便」で作画を務めた近藤善文が監督にあたった青春アニメ。

中学生の男女が繰り広げる淡い恋愛模様を、さわやかなタッチで綴る。思春期の不安や、複雑な乙女心、将来への不安と憧れなど、恋愛ストーリーの定番的要素を瑞々しい人間ドラマとして昇華。

劇中劇として登場する、『イバラード博物誌』の井上直久が手掛けた幻想的な美術も素晴らしい作品。

あらすじ

本が大好きな中学生の少女・雫。彼女はある時、図書カードに何度も連ねられた男子の名を見つける。

その男子・天沢聖司の名に、淡い恋心を抱く雫。

だが実際の天沢は、ぶしつけで粗野なヤツだった・・・。

誰もが一度は聞いたことのある「カントリーロード」の曲で有名なこちらの作品

まだまだ若い少年少女の「将来」や「恋愛」など、言葉で簡単に言い表すことのできない何かがたくさんつまっており、甘酸っぱい気持ちにしてくれる。

初心に帰りたい時や人生に行き詰まった時に見たら、主人公の雫から勇気をもらえるかも?

”こんな恋愛がしたかったなぁ”なんて視聴者に思わせるストーリー。

平凡な家庭で飾り気のない主人公だからこそ、感情移入できるのかもしれません。

見終わる頃にはあなたも胸がキュンとなってしまうはず。

青春を感じたい、思い出したい人にはとてもオススメの作品。

ジブリ映画・思い出のマーニー(2014年)

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『思い出のマーニー』(おもいでのマーニー・原題:When Marnie Was There)は、イギリスの作家、ジョーン・G・ロビンソンによる児童文学作品。

かたくなに心を閉ざした少女アンナが海辺の村に住む少女マーニーとの交流を通じて心を開いていく様子が描かれる。

2010年公開の『借りぐらしのアリエッティ』以来、4年ぶりの米林宏昌監督による作品。第88回アカデミー賞長編アニメ映画賞にノミネートされた。

あらすじ

心を閉ざした少女杏奈は、ぜんそくの療養を目的に親戚が生活している海沿いの村にやって来た。

そんなある日、彼女の前に誰もいない屋敷の青い窓に閉じ込められた、きれいなブロンドの少女マーニーが姿を見せる。

その出会い以来、杏奈の身の回りでは立て続けに奇妙な出来事が起きるようになるが、それは二人だけの秘密だった。

こちらは特に、女性に共感を呼ぶ作品と言えるだろう。

ジブリ作品の中ではそこまで知られていないが、ジブリファンも”最も心を動かされた作品”と評する程。

抽象的な作品が多いジブリ映画の中でもストーリーが分かりやすく、作中のさりげないセリフに意味があったり、あり得ない展開でもあるが、世界のどこかに現実として起こっているのではないかと思わせてくれる。

奇跡のような出来事が美しくて、感動必須。

一人の少女が自分が気づかずにいた愛を知って成長する作品として、これほどまでの完成度の高いものは他にはないかもしれない。

人の思いのあたたかさ、強さがじんわりと心にしみてくるストーリー。