ジョーカー「Joker」のシナリオ
孤独で心優しい男が、悪のカリスマジョーカーへと変貌を遂げるまでのオリジナルストーリー。
「バットマン」に登場するバットマンの最大にして最凶と言える宿敵、ジョーカーの誕生秘話を、ホアキン・フェニックス主演&トッド・フィリップス監督で映画化。
道化師のメイクを施し、恐るべき狂気で人々を恐怖に陥れる悪のカリスマは、どの様に誕生したのか。
原作のDCコミックスにはない、映画オリジナルのストーリーで描きます。
「どんな時でも笑顔で人々を楽しませなさい」という母の言葉を胸に、大都会で大道芸人として生きる主人公アーサー。
しかし、現実は残酷で、周囲からの冷たい扱いを受けることに…。
やがてコメディアンとして世界に笑顔を届けようとしていたはずのひとりの男の歯車は狂いだし、自ら施すピエロメイクと共に狂気あふれる“ジョーカー”へと変貌を遂げていく…。
「ザ・マスター」のホアキン・フェニックスが新たなジョーカーを演じ、名優ロバート・デ・ニーロが共演。
「ハングオーバー!」シリーズなどコメディ作品で手腕を発揮してきたトッド・フィリップスがメガホンをとった。
第79回ベネチア国際映画祭のコンペティション部門に出品され、DCコミックスの映画化作品としては史上初めて、最高賞の金獅子賞を受賞。
DCコミックスとマーベルといえば、近年公開されている映画でも盛り上がっている有名な2大アメコミ出版社。
映画の公開されるスピードがそれぞれ違うので、日本ではマーベルヒーローの方がやや有名なイメージがありますね。
でも、DCコミックスの魅力は、なんと言っても、個性豊かなヴィラン(悪党、悪人)たちの存在!その筆頭がジョーカーです。
ジョーカーは元々バットマンの敵役として1940年の『バットマン』に登場した、DCコミックスに登場するヴィランの中でも人気のキャラクターです。
シーザー・ロメロが初代を演じ、ティム・バートン監督の『バットマン』ではジャック・ニコルソン、『スーサイド・スクワッド』ではジャレッド・レトが役を務め、特に、2008年の『ダークナイト』でのヒース・レジャーが演じたジョーカーの評価が高く、ジョーカーの狂気に満ちた振る舞いを見事に怪演しています。
オリジナルの知性と歪んだユーモアを持つサディスティックなサイコパスと、1940年代から1960年代にかけて人気があった、1960年代のテレビシリーズのような無害なイタズラ泥棒という二つの側面をもつ役柄として描かれているジョーカー。
ロングテール、パッド入りショルダージャケット、ネクタイ、紫と緑色を基調としたスーツ、手袋、尖ったつま先の靴、ストライプのパンツやスパッツというシュミの悪いピエロのような風貌に、口の両端が極端に吊り上った引きつった様な笑みの白塗りの顔は、ジョーカーを思い浮かべる人も多いのでは。
平凡でつまらない世界に、自らのジョーク(=犯罪)を利かせることを信条とするトリックスター。
彼にとっては、起こす犯罪は殺人を含め全てジョークなんです。
もちろんジョークの域を超えていますが・・。
一般人にとってみれば趣味の悪いジョークをたびたび口にし、理解不能で理に適わない行動が多く、混沌の象徴などとも言われています。
彼の恐ろしさは「何を考えているか、何をしでかすか、さっぱり予測できないこと」というところでしょう。
ジョーカーは超人的な能力を持っておらず、カミソリのついたトランプ、笑気ガス、酸を噴霧する花などの有毒物質の調合、兵器を開発する化学工学の専門知識を駆使し、手品師の様な手法を好みます。
ジョーカーの性格や外観は、バットマンのアンチテーゼ(正反対)として完璧な敵であると、批評家によって考えられているのです。
白い顔のピエロメイクに緑の髪、インパクト大のルックスが特徴で、大衆文化の中で最も象徴的なキャラクターの一つとして、ジョーカーはこれまでに創造された最も偉大なコミックのヴィランと架空の人物の中に挙げられています。
キャラクター人気の高さから、彼の衣類やコレクターアイテムとして多様な商品が存在しています。
映画「ジョーカー(The Joker)」は、“悲劇”とも“喜劇”とも言える彼の人生にフォーカスした完全オリジナル・ストーリー。
狂気で人々を恐怖に陥れる “ジョーカー” そのものではなく、“孤独な男がジョーカーになるまでのリアルなドラマ” が描かています。
元々は子供が好きで、病弱な母と同居して面倒まで見ている心優しい男性だったジョーカー。
大都会で大道芸人として生き、ゆくゆくはコメディアンとして世界を笑わせようとした人間味あふれる“人間”だったのです。
超人的な能力は無いけれども、優れた頭脳を持地、邪悪に笑う不気味さ、外見に相まって劇場型の犯罪で人々の心を徐々にむしばんでいく悪のカリスマはどの様に生まれたのか?初めて語られるジョーカー誕生の理由、切ない衝撃の真実とは一体?
ぜひ映画館で衝撃のストーリーをお楽しみ下さい。
その後で鑑賞する「バットマン」は以前と一味違う印象になるかも?!