名作映画・プラダを着た悪魔
「この“ブルー”は巨大な市場と無数の労働の象徴よ」
そんなファッションの言葉が飛び交う、ローレン・ワイズバーガーの同名ベストセラー小説を映画化した、ハートウォーミングなサクセスストーリー。
ジャーナリストをめざしてNYにやってきたアンディ。
オシャレに全く興味のない彼女が、一流ファッション誌のカリスマ編集長ミランダのアシスタントに大抜擢されます。
しかし、それは今まで何人もの犠牲者を出してきた恐怖のポスト。
翌朝から24時間、公私の区別なく携帯が鳴り続ける悪夢の日々が始まります。
キャリアのためとはいえ、私生活はめちゃくちゃに。彼氏の誕生日は祝えないし、友達にも愛想をつかされ。
このままでいいの?と自問自答するのですが・・・。
わたしこのままでいいんだろうか?そんなモヤモヤした時に見ると、元気とやる気をもらえるストーリーの面白さに加え、メリル・ストリープの存在感とアン・ハサウェイの可憐な美しさに完全にヤラれてしまう世界観。
基本的には女性が共感する映画ですが、男性にも魅力的に映る映画だと思います。
見るたびに元気が出て、仕事のやる気がもらえるオススメ映画。
2014年公開。
名作映画・チョコレートドーナツ
マイノリティーが考える家族の姿とは?儚くて素晴らしいストーリー。
世界の片隅で家族になった3人、実話から生まれた切なくも感動の物語。
LGBTに対する偏見や差別がまだ根強かった1970年代のアメリカ・カリフォルニアが舞台。
脚本を担当したジョージ・アーサー・ブルームが実際にあった状況に着想を得、架空の人物を加えて物語を作り上げた作品。
ゲイカップルである場末のショーダンサーであるルディと弁護士のポール。1979年カリフォルニア、歌手を目指しているショーダンサーのルディ(アラン・カミング)と弁護士のポール(ギャレット・ディラハント)はゲイカップル。
母親に見捨てられたダウン症の少年マルコ(アイザック・レイヴァ)と出会った二人は彼を保護し、一緒に暮らすうちに家族のような愛情が芽生えていく。
しかし、ルディとポールがゲイカップルだということで法律と世間の偏見に阻まれ、マルコと引き離されてしまう。
舞台「キャバレー」での演技によりトニー賞を受賞し、日本でも放映されているテレビドラマ「グッド・ワイフ」で人気を不動のものにしたアラン・カミングがルディ役を大熱演。
本作の演技により、いくつもの主演男優賞を受賞、彼が歌うボブ・ディランの名曲「I Shall Be Released」は観る者を圧倒します。
ポール役には『LOOPER/ルーパー』のギャレット・ディラハント。初共演とは思えぬ息のあった演技を見せています。
そして注目すべきは、マルコ役に本物のダウン症の少年アイザック・レイヴァを起用しているところ。
だからこそ、本物のピュアさと存在感のある希有なキャラクターを描くのに成功していると言えるでしょう。彼の表情は、とてもキュート。
彼は障害を持った大人がダンスや演劇、音楽などを学ぶパフォーミングアーツという学校からオーディションに参加したそう。
そしてアランカミングの歌が最高に上手!
2014年公開。
名作映画・はじまりのうた
「ONCE ダブリンの街角で」で映画ファンと音楽ファンの心をつかんだジョン・カーニー監督の作品。
全米公開スタート時は5館だった上映館が、クチコミの力で1300館へとなった異例の映画とは。
イギリスからニューヨークへとやって来たシンガーソングライターのグレタは、恋人デイブに裏切られ失意のままライブハウスで歌っていたところを、落ち目の音楽プロデューサー、ダンに見出される。
ダンに誘われてアルバムを制作することになったグレタは、ニューヨークの街角で次々とゲリラレコーディングを敢行していく。
キーラがギターを演奏しながら歌声を初披露するほか、人気ロックバンド「Maroon 5」のアダム・レビーンがグレタの恋人デイブ役でスクリーンデビューを果たした。
製作費はわずか15万ドル、たった2館の全米公開に関わらず、内容の良さが見る見るうちにクチコミで広がって拡大公開され、見事に第80回アカデミー賞歌曲賞を受賞。
妻子と別居中、会社をクビになったばかりの音楽プロデューサー・ダンと、最愛の恋人に裏切られ、夢もあきらめようとしていた無名のシンガーソングライター・グレタ。
どん底のふたりがニューヨークで出会い、ともに作り上げていく音楽が予想外の展開に発展、明日への一歩を踏み出す勇気を熟成させていく。
主人公のふたりには、「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズのキーラ・ナイトレイ、そしてアベンジャーズシリーズのマーク・ラファロという魅力あふれる実力派をキャスティング。
ナイトレイは初挑戦となる弾き語りも披露するなど、見どころもたっぷり!
マルーン5のアダム・レヴィーンは、なんとノーギャラで出演!主題歌はアカデミー賞最優秀主題歌賞ノミネートされた。
この映画の魅力の一つは何といっても映画に登場する楽曲達。準主役であるアダム・レヴィーンの歌唱と、主役であるキーラ・ナイトレイの歌唱力には感動必須。監督も元バンドマンで、出演者達も皆音楽経験があるという。
現在のアダム・レヴィーンはマルーン5の押しも押されもせぬ大スター。
劇中に登場する「Lost Stars」はアダム・レヴィーン版もキーラ・ナイトレイ版も違った魅力があり、感動の1曲です。ぜひ聞いてみてください。
2015年公開。
心がスッキリしたい時、何もかもやる気を失ってしまった時。そんな時に見て心が洗われる作品達を、ぜひ見てみて下さい。